23歳童貞の雨宮によるピンサロ感想文

 全男性の夢は「色々な女性とエッチすること」であり、彼女たちはできるだけ若い方がいい。誰が何と言おうと、女体のピークは大体15歳〜21歳と決まっている。

 来年、ラオスジャカルタ置屋で生中出しをすることを決意した僕は、安全な日本で風俗に慣れることが必要であると考えた。重なったコンプレックスと自己発散を続けた肉欲は、もう止まらない予感がした。

 一晩中、インターネットで風俗を調べて徹夜してしまった僕は、最も初心者向けと思われるピンクサロンに行くことにした。寝不足の今日でなければ、その決意は崩れていくように思えたし、実際にそうだっただろう。

 

 朦朧としながら山手線に乗り込み、目を瞑って手摺りに寄りかかった。タイムスリップしたように五反田駅に着き、Google Mapで予習済みの東口に吸い込まれていく。駅前の交差点では何事もないような顔をして、少し進んだセブンイレブンの前で急に直角に曲がった。その通りにはアニマルパラダイス、キングダム、百花繚乱などのピンサロ店がある。店のエレベーターの前で若干の不安を覚えたが、「ちょっと怖いことほど勇気を出して経験する方がいい」という信条に従ってエレベーターに乗った。

 風俗店のクチコミには必ずボーイへの文句があるが、意外にも受付は優しそうなお兄さんだった。「色々なお姉さんにチンチンを舐めて欲しい」という衝動が抑えられずにダブルを注文した。僕は青い消毒液を口に含んだまま、斜め上を見て「どこに捨てればいいですか」と聞いた。

 

 女の子はギャルっぽくて可愛いかった(暗くてよく分からないし、男子校出身の僕にとっては若ければ全員可愛い)。僕は正直にピンサロが初めてであることを告げた。「等身大の自分を受け入れることは、背伸びをするよりもずっと強い」的なことを誰かが言っていたのを思い出した。ストリップ劇場で鍛えたこの精神は、女体を前に緊張することがなくなっていた。

 それでも、女の子の前でパンツを脱ぐのは罪悪感がある。しかも、僕の平常時のチンポは非常に小さく、今日はドングリみたいに萎んでいた。おしぼりでカリ首を拭く嬢が「あれ?」と呟くので、「ちゃんと大きくなりますからw」と告げると、「剥いていいのかなと思って」と言われた。当時は何とも思わなかったが、僕をカントン包茎と一緒にしないで欲しい。よく考えたらイライラしてきた。

 さて、中学生の時に先っぽだけ達成したセルフフェラ以来の口淫である。亀頭が口に入った瞬間、チンポ越しに暖かい生命の動きを感じた。ただ同時に、普段使っているTENGA SPINNER SHELLの方が気持ちがいいと思ってしまった。ちなみに、Amazonの購入履歴を見たところ、2021/4/11に注文したオナホを3年間使っている。

 彼女はプロなので上手くやっているはずだが、これが歯でないなら何なのだろうと思うほど痛む瞬間があった。このままでは不味い気がしてきて、脚ピンをして前立腺に力を込めた。

 15分経って嬢が交代すると、チンポに女性の唾液を染み込ませてレベリングをしているような錯覚に陥った。1人目の方が可愛かったが、2人目の方が舐めるのが上手だった。カリは非常に気持ちよかったが、丁度いいタイミングで尿道に痛みがやってくる。僕は鈍感すぎる竿と敏感すぎる亀頭を呪った。寝不足も相まって全く射精できる気がしない。それどころか、ちゃんと勃っていない気さえしてくる。

 ボーイが終了時間を伝えに来て、「イケなくてごめんなさい」と謝った。女の子に「マンツーの方が射精しやすいよ」とアドバイスを貰った。「行くよ!」と言われて、3口しか飲んでいないプライベートブランドのコーラを置いてきた。

 

 外に出ると世界の色彩が少し濃くなったように思えた。初めて眼鏡をかけた日、タイで大麻を吸った日もそうだった。夢見心地で改札を抜けて、個室トイレでシコると一瞬で精液が出た。何だか水っぽくて、小学生の頃の透明な精液に白い部分が加わっていく日々を思い出した。

 僕はオナホールと床オナは永遠に封印する決心をした。今までSNSに現れるエッチなお姉さんの忠告など聞き入れる訳がなかった。あと、オナ禁もする。未だにオナ禁してない奴、ダサいって、何してんの。男磨きはオナ禁から始まる。

 僕は渋谷のミッケラーでビールを飲みながら、iPhoneを凝視してこの文章を書いている。男磨きにアルコールってOKだったかな。まさか、自分が風俗でイケない側の人間だとは思わなかった。本当に最初からソープランドに行かなくてよかったな。あと、亀頭責めは僕の方が絶対に上手い。

 フェラチオは想像ほど良くなかったし、お金を払う価値があるかは分からないけど、もう一度舐めて欲しい、僕のチンポを舐める女性の横顔やつむじを見ていたいと思った。それでは、貸与型奨学金の振込がある頃にまた会いましょう。

 

(今日飲んだのは、CLOUD WATER MORE AND MOREMIKKELER THE GUIDE)